立春に搾る「杜氏泣かせの酒」仕込み進む 大吟醸より気を使う

 立春の2月3日の未明から搾り、その日のうちに店頭に並ぶ日本酒の仕込みが、福岡県宇美町の小林酒造本店で進んでいる。全国の酒販店と蔵元でつくる「日本名門酒会」の取り組みに全国の44蔵が応じ、県内で唯一、小林酒造本店も参加。6日は、もろみをかき混ぜて均一な発酵を促す「櫂(かい)入れ」を行った。

 搾る日が決まっているため、温度や日程の管理を徹底することが必要で、大吟醸より気を使う「杜氏(とうじ)泣かせの酒」ともいわれる。この冬は冷え込む日が多く、酒造りに適した条件で順調に仕込めているという。杜氏の石蔵利輔さん(38)は「春を告げる縁起物の酒。火入れをしない生酒のフルーティーな香気と躍動感あふれる味わいを楽しめます」と話す。

 720ミリリットル入り(税込み1760円)を約8千本、1800ミリリットル入り(3520円)を約2千本製造。瓶詰めした酒に、地元の宇美八幡宮の神職が無病息災や疫病退散を祈願する。25日まで予約を受け付ける。小林酒造本店=092(932)0001(平日のみ)。

 (森竜太郎)

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