悪夢のような音声入力

西日本新聞 社会面 前田 絵

 1年前のことだ。ニュージーランドの内国歳入庁から所得税還付の通知が届いた。働きながら勉強や旅行ができるワーキングホリデー制度を利用して、現地のユースホステルで働いたのは約20年前。還付額は約2千円だという。思いがけない臨時収入に喜び、ネットで手続きを始めた。

 だが、予想に反して難航。現地に電話をするという難関が出現した。緊張しながらダイヤルすると、自動音声が流れ、個人情報を英語で音声入力する“スピーキングテスト”に突入した。英語の発音がまずいらしく、機械はなかなか認識してくれない。幾度もトライしたがうまくいかず、とうとう投げ出した。

 年の瀬に再挑戦を思い立ち、音声入力でつまずくこと3回目。何が作用したのか、オペレーターにつながり、1年越しで手続きができた。コロナ禍を踏まえ、日本政府は行政手続きのデジタル化を進めている。ぜひネット完結で、お願いしたい。 (前田絵)

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