自転車持ち込み列車移動  犀川駅拠点に「サイクルトレイン」実証実験

西日本新聞 北九州版 石黒 雅史

 自転車を列車に持ち込み遠方まで移動してサイクリングを楽しむ「サイクルトレイン」の合同実証実験が昨年12月、平成筑豊鉄道犀川駅(みやこ町)を拠点にあった。自転車を活用した観光振興に取り組む福岡県行橋市やみやこ町、直方市の観光協会関係者ら約10人が課題などを探った。

 平成筑豊鉄道(福智町)と沿線市町の団体が、新たな観光需要を開拓しようと実験や会合を重ねている。昨年8月は直方市の直方北九州自転車道と、行橋市-みやこ町の今川サイクリングロードを鉄道でつなぐ試みを実施。12月には田川市を拠点にモデルコースを走った。

 今回は自転車を列車に乗せて犀川駅に集合。夏目漱石の小説「三四郎」のモデルとされる小宮豊隆の生家に近い東犀川三四郎駅、境内を鉄道が走る崎山八幡神社、赤村の温泉・宿泊施設「源じいの森」などを巡って列車で戻る工程を試した。

 運賃をどうするか、一般乗客の理解は得られるか、採算はとれるかなど、事業化への課題は少なくない。平筑鉄道の担当者は「さらに実験や会議を続けて検討を進めたい」という。

 ホスト役を務めたみやこ観光まちづくり協会の水上斗夢事務局長(36)は「列車で移動できればサイクリストの行動範囲が広がる。犀川の自然を巡って赤村で温泉に入って列車で帰れるようなコースがあれば地域活性化の可能性が広がる」と期待している。(石黒雅史)

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