『百年の轍』 織江耕太郎 著 (書肆侃侃房・1650円)

西日本新聞 くらし面

 全国有数の林業地、大分県・日田を主舞台に、4世代にわたる血族の葛藤を描いた長編小説。国産材を守ろうと、戦後の木材輸入自由化に抵抗する2人の男、幼なじみでありながら2人を裏切る県議との間に発した因縁が、世代と場所を超えて絡み合い、孫世代の新聞記者によって謎解かれるまでを描く。昨今の森林経営管理法の問題点も絡め、腰の定まらない政治と100年先を見据えて杉を育てる林業の世界との対比も印象的。著者は福岡県出身のミステリー作家。

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