『バルカン幻影』 田代桂子 画・文 (石風社・4180円)

西日本新聞 くらし面

 福岡県芦屋町在住の画家による画文集。80歳で女性の一人旅。コロナ禍の前、2019年夏に2カ月かけて回ったのはバルカン半島のボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、北マケドニアといった、かつての「火薬庫」。念願だったボスニアの古都モスタル訪問も果たし、内戦の被害から美しく復活した橋「スターリ・モスト」も渡った。後から「写真を見て描くという発想はない」というスケッチも魅力的だが、行き当たりばったりの旅のスタイルは今だからこそ、よけいに輝いてみえる。

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