万田坑ミニチュア模型 1年8カ月かけ竹細工制作 リアルさこだわり 

西日本新聞 熊本版 宮上 良二

 福岡県大牟田市の立石昭雄さん(73)が趣味の竹細工の技を生かし、世界文化遺産の三池炭鉱万田坑(熊本県荒尾市原万田)のミニチュア模型を制作し、荒尾市に寄贈した。2月末まで市役所庁舎入り口に展示後、万田坑ステーションに常設展示される。

 模型は実物の54分の1の大きさで、幅100センチ、奥行き75センチ、高さ64センチ。モウソウダケを原料に、のこぎりやナイフ、ドリル、かんな、やすりなどの道具を駆使して細かな部品を作り、接着剤で組み立てた。立石さんは万田坑に30回以上通って細部の写真を撮り、サイズを測る作業などを繰り返し、約1年8カ月がかりで完成させたという。

 立て坑やぐら、巻き揚げ機室、山ノ神祭祀(さいし)施設、坑口、「安全灯室及び浴室」などを、内部の機械類に至るまで精密に再現した。ウインチに巻き付けたワイヤロープに竹だけを使用。関係者からかつて浴室にあったと教えられたドライヤーも取り付けるほど、リアルさにこだわった。

 建設会社を退職後、63歳の時に公民館サークルで竹細工に出合ったという立石さん。もともとプラモデル作りが得意で、会社でモノづくりに関わってきた経験もあって、めきめきと上達したという。

 蒸気機関車、戦闘機、大蛇山の山車、宮原坑、炭坑電車などさまざまな模型を作ってきたが、万田坑が最も大型。立石さんは「100パーセントの出来で感無量。大勢の人に見てほしい」と満足げだ。

 寄贈を受けた浅田敏彦市長は「精巧さに感動した。大切に活用したい」と話した。 (宮上良二)

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