除雪やバス運休、混乱続く 転倒しけが人も 県立中学入試延期

 長崎県内では9日も寒気によって雪が降り続き、屋根の除雪に追われる住民や雪だるまを作る子どもたちの姿が見られた。公共交通機関はバスなどが運休。県内の高速道路も通行止めとなり混乱が続いた。雪は10日にかけて降るとみられ、影響が広がる可能性がある。

 気象庁によると、9日午前5時時点の積雪は長崎市南山手町12センチ、佐世保市8センチ、五島市9センチなど。10日午前6時までに予想される24時間降雪量は多いところで南部と北部の山地で15センチ、平地で10センチ、五島10センチ、壱岐・対馬5センチという。

 五島市では7日から降る雪で十数センチ積もったところもあり、朝から雪かきをする住民の姿が見られた。室内の物干しざおで隣家の屋根の雪を落とした同市大荒町の小園裕美子さん(56)は「屋根の雪が車に落ちたり、雨どいを壊したりしないか心配。雪に慣れていないから身近な道具を使ってやるしかない」と話した。

 県災害警戒本部によると、同市の80代女性が8日に自宅を出て滑って転倒し、あごを打つけがをした。

 一方、9日午前、わずかに晴れた長崎市では、子どもらが雪だるまやかまくらを作った。同市の風頭公園まで大きく丸めた雪を運んだ高校生3人は「これで雪だるまを作る」と楽しげ。

 午前中、青空が広がった島原市の雲仙岳災害記念館にあるモニュメントの水場には、厚さ1センチほどの氷が張った。氷に触れた男の子(3)は「冷たいけどきれい」と話した。

 積雪の影響で、長崎バスは長崎市内の全路線、長崎-大分、長崎空港を結ぶ高速便を始発から運休とした。JR長崎線の鳥栖-長崎間、佐世保線の肥前山口-佐世保間では車両点検のため一部の列車を運休。長崎電気軌道の路面電車も昼すぎまで運休した。

 長崎市の30代女性は勤務先に向かうため、運休したバスの代わりにタクシーを拾おうとしたが、乗車中が多くなかなか拾えなかったという。ようやく乗ったタクシーの運転手は「雪の影響で今日は利用者が多い。ずっとお客さんを乗せっぱなし」と話したという。

 NEXCO西日本によると、長崎自動車道や西九州自動車道は8日夜から通行止めに。9日午後、一部で解除された。

 長崎市上下水道局によると9日午後2時時点で市内10カ所の水道管が破損し、別の10カ所で凍結した。佐世保市水道局によると14カ所が凍結した。

 県教育委員会は10日に予定していた県立中学校3校の入学試験を、16日に延期すると発表した。 (西田昌矢、野田範子、真弓一夫、稲葉光昭)

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ