北九州の成人式、コロナ禍の今年は?

西日本新聞 北九州版 岩谷 瞬 笠原 和香子

 成人の日(11日)を前に、北九州市の成人式が10日、同市小倉北区の北九州メディアドームで開かれた。新型コロナウイルス感染防止対策として、地区ごとに出席者を分け2部制で開催。マスク姿の新成人が真新しいスーツや振り袖に身を包み、旧交を温めた。ただ会場では人だかりによる「密」も生じ、スタッフが対応に追われる場面もあった。

 市によると、新成人9847人のうち約5千人が出席。昨年より2千人以上少ないという。入り口付近では来場者の手指消毒を行い、スタッフが「マスクの着用を」と呼び掛けた。ドーム内の座席は、例年の約2700席から半分以下に減らした。

 例年ド派手な衣装が注目を集める中、今年も横断幕やのぼり旗を手に奇抜な衣装の新成人もいたが、例年ほどのお祭り騒ぎは見られなかった。ただ、会場周辺は記念撮影に興じる新成人でごった返し、スタッフが「スムーズに会場に入ってください」「写真撮影後はマスクを」と促していた。

 振り袖姿で参加した田代美咲さん(19)=小倉北区=は勤務先の飲食店がコロナ禍で売り上げが激減し、夏から副業としてコールセンターで働く。「いつまで仕事があるか分からない。早くコロナが収束してほしい」と願った。はかま姿で参加した若松区の会社員谷口春道さん(20)は「一生に一度の成人式。コロナで心配していたけど、開かれて良かった。社会に貢献できる人になりたい」と決意を新たにしていた。

 昨年7月から準備を進めてきた成人式実行委員会リーダーの九州国際大2年、佐野真望さん(20)=小倉南区=は「感染状況次第では中止もありえた。開催できたことが何よりもうれしい」と話した。

 (岩谷瞬、笠原和香子)

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