熊本県内「爆発的感染拡大」高齢者施設対策に重点〝3本柱〟で対策

西日本新聞 熊本版 古川 努

 熊本県は11日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、県内の感染状況を国の指標の最高レベル「ステージ4」(爆発的感染拡大)と判断し、相次ぐ高齢者施設のクラスター(感染者集団)対策に重点的に取り組む方針を明らかにした。熊本市中心部の酒類提供飲食店への営業時間短縮要請と、医療提供態勢の強化と合わせた「3本柱」で対策を進める。

 年末年始にかけ、県内の高齢者施設でクラスターの発生が相次いだことから、県は基本的な感染防止策のチェックリストを新たに作成し、約5千施設に発送。各施設で自己点検してもらい、施設内への掲示やホームページ掲載を求める。防護服の適切な着脱などの対策をまとめた動画配信を開始し、希望する施設には専門家によるオンライン研修も実施するという。

 医療提供態勢については、病床を13床増やし、合計433床とした。特に熊本市内の病床使用率が9割を超えていることなどから、市外への広域的な入院・転院調整に力を入れる。軽症者や無症状者を受け入れる宿泊療養施設の確保に向けた予算9億円を11日に専決処分。3棟目(90室)を1月中に開設して計230室とし、最終的には540室を確保する。

 熊本市中心部の飲食店に対する時短要請について、要請後に人の流れが減少したと分析。感染機会を減らす効果があったとみているが、「感染を抑え込むまでには至っておらず、対策を緩和できる状況にはない」と判断。時短要請期間を25日早朝まで約2週間延長することを決めた。

 蒲島氏は会議後の記者会見で、県民に向けて「本県は危機的状況にある。医療崩壊を招く恐れもある」と強調。午後10時以降の熊本市中心部への外出や、不要不急の県外との往来、同居家族以外との会食を控えるよう呼び掛けた。 (古川努)

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