アイランドシティ にぎわいの街へ飛躍狙う 福岡市東区

西日本新聞 ふくおか都市圏版 塩入 雄一郎

 福岡市東区のアイランドシティ(IC)にあるまちづくりエリア「照葉のまち」の住宅で入居が始まって15年を迎えた。この間、エリアの人口は約1万1千人となり、市内有数の人口増加区域に発展。商業・ビジネス系の民間投資も徐々に増え、市は住みよい街だけでなく、地域外からも客を呼び込むにぎわいの街づくりにも力を入れている。

 ICは博多港の航路整備や、地下鉄工事で出た土砂を有効利用して埋め立てた約400ヘクタールの島。1994年に着工し、2005年12月に住宅街への入居が始まった。

 「宅地分譲が進んだのは、環境が良かったからです」。照葉のまちづくりを担った積水ハウスの担当者は、こう話す。当初から「自然との共生」を開発コンセプトに掲げてきたという。

 市も外周の護岸の一部を石積みにして環境に配慮したり、島中央部には市民の憩いの場となる中央公園(19・4ヘクタール)を造ったりするなど自然豊かな住環境を目指して整備を進めてきた。

 こうした取り組みが人気を呼び、照葉のまちは「市内屈指の人気の小学校校区」(関係者)に。07年に照葉小が開校したが、その後も子どもは増え、現在島内には2校の小学校があるが、3校に増やす計画だ。

    ◇   ◇

 一方、市は集客施設の誘致も行ってきたが、こちらはなかなか思うように進まなかった。島の敷地が商圏としては狭いとみられていたからだ。市職員時代の多くをアイランドシティ事業に注ぎこんだ博多港開発相談役の滝口研司さんは「できたばかりの時は商圏人口も分からない時で、誘致は難しかった。何十社と回った」と振り返る。

 それでも15年に九州最大級のスパリゾート「照葉スパリゾート」が、16年には商業施設「アトレアモール照葉」がオープンした。

 昨年3月には大型複合施設「アイランドアイ」も開業。同施設は約7・5ヘクタールの敷地に商業棟、大型イベントホール、ハウステンボス(長崎県佐世保市)の専属歌劇団の劇場、ホテルなどが並ぶ。だが、新型コロナウイルス感染拡大の逆風をもろに受け、開業時の施設の宣伝を大々的にできなかった。今は、福岡都市高速がIC内まで延伸するアイランドシティ線の春の完成をきっかけとした集客の巻き返しを狙っている。

 ICの住民でもあるアイランドアイの責任者の蔵本寛大さんは「春にはグランピング施設をオープンさせる。アイランドシティの住民に愛され、コロナ禍でも外からも人を呼び込む挑戦をしていきたい」と話している。

 (塩入雄一郎)

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