「重く受け止め行動変えて」疲労にじむ医療現場 通常医療へ影響懸念

西日本新聞 斉藤 幸奈

 福岡県に緊急事態宣言が出された13日、医療現場は「ようやく」と安心しつつ、県民の行動がどれぐらい変わるのか見通せないことを不安視し、自覚を求めた。

 「もう少し早めに出してほしかった」とするのは福岡市内の病院で感染者に対応する30代医師。昨年末から満床に近い状態が続いており「ここまで感染が広がると終わりが見えない」と疲れをにじませた。

 県内の病院の入院調整に携わる九州医療センター(福岡市)の野田英一郎医師によると、12日時点の病床稼働率は73%だが、人手が足りずに受け入れが難しい病院などもあり「すぐに入院可能な病床に限れば90%前後が埋まっている」という。

 野田医師は「このまま感染拡大が続けば、がんや糖尿病の治療が後回しになったり、救急搬送の受け入れが難しくなったりする恐れがある」と通常医療への影響を懸念し、「宣言が出ただけで感染者が減るわけではない。一人一人が重く受け止め、接触機会を減らすなど行動を変えることが大事だ」と強調した。(斉藤幸奈)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ