通学中の笑顔と花を写真集に 2小学校の閉校控え地元の70歳が出版

西日本新聞 筑後版 平峰 麻由

 福岡県久留米市城島町の下田小と浮島小が、今年3月に城島小に統合され閉校することを受け、同町の江上校区まちづくり委員会の池口隆会長(70)が、町内5校区の児童たちの通学風景を撮影した写真集「笑顔とお花 通学路」を出版した。2校区の児童は原則バスで通学することになり、徒歩での通学は見られなくなる。

 春の菜の花、秋のコスモスなどに囲まれ、穏やかな田園風景を歩く児童。写真集にはランドセルを背負った子どもたちの笑顔が並ぶ。

 池口さんは十数年前、近所に一戸建てが増えて子どもが増えたことをきっかけに、登校風景を撮影し始めた。地域の文化に詳しいことから、小学校に講師役として招かれることもあり、児童とは顔なじみ。「同じ城島町内でも校区ごとに個性がある」と感じながら、出勤前にカメラを手に、町内5校区を回って何げない風景をこつこつと撮りためた。10年前には写真展を開催したこともある。

 写真に花を写し込むのは季節感を演出するためだけではない。「花々はどれも地域の人が手入れをしている。地域全体が子どもたちをいつも見守っているとのメッセージも込めている」という。

 「閉校する地域にとっては悲しいことだが、写真集を見て地域のつながりを思い出してほしい」と池口さん。今後、町内の5小学校や図書館などに寄贈する予定という。 (平峰麻由)

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