頭抱える大分の観光 福岡の緊急事態宣言 「影響は限定的」の見方も

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言の対象地域に大分県の隣県の福岡県が追加された。頻繁に人が往来し経済の結び付きも強い県境地域では14日、今後の影響を不安視する声が聞かれた。

 日田市の老舗ホテル「亀山亭ホテル」はコロナ禍で客が減る中、年末年始の客室稼働率は何とか約5割で踏みとどまった。福岡県からの宿泊客も徐々に増えていただけに、「Go To トラベル」の一時停止に続いて冷や水を浴びせられた格好。諌山寿明社長(63)は「福岡(の追加)は本当に痛い。従業員を休ませるしかないのか…」と頭を抱えた。

 人気観光地の鯛生金山(同市中津江村)の来場者は福岡、熊本県からが9割。両県からアクセスがよく天気のよい日は、ツーリング客でにぎわう。熊本県は独自の緊急事態宣言を出し、頼みの綱の2県の動向が気になる松尾裕次所長(60)は「移動の自粛が本格化すればいよいよ厳しくなる」と表情を曇らせた。

 一方で影響は限定的とする見方も。日田市の高校に福岡県久留米市から通う守屋和奏(わかな)さん(18)は「宣言が出ても生活は変わらない」ときっぱり。中津市のイオンモール三光の担当者は「1回目の緊急事態宣言以降、安全で安心して買い物ができる環境に努めてきた。それだけに影響は少ないのではないか」とみている。

 従業員約3700人が働く同市のダイハツ九州は福岡県から通勤する人もいるが、製造業はテレワークできず従来通り操業している。今後もマスク着用や不要不急の外出や出張の取りやめ、会食の自粛などコロナ対策を続ける方針だ。

 中津市は14日、コロナで影響を受けた中小企業などへの追加支援策を発表した。奥塚正典市長は「“仲間”の福岡県と感染防止を図り、影響を最小限にとどめたい」と力を込めた。

(後藤潔貴、中山雄介、鬼塚淳乃介)

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