「理想の団地」住民描く未来図 県営・市営住宅建て替えで全戸に配布

 建物の老朽化に伴い、全面的な建て替えが始まった県営、市営住宅がある福岡市西区の壱岐東校区で、住民などでつくる団体が県、市と連携して「理想の団地をつくろう」と、その方向性を示したイラスト入りの未来図(A3判)を作成し、校区内の全世帯に配布した。未来図をもとに、住民からさまざまな意見を募り、今後具体策を練り上げていく。

 団体は壱岐東校区まちづくり協議会。2017年度から市営住宅の建て替え事業が始まったのを機に、校区自治協議会や小中学校の関係者がメンバーとなり、新たなまちづくりに住民の声を生かしてもらおうと、18年4月に立ち上げた。

 同校区は、県営、市営住宅と県住宅供給公社の賃貸住宅が中心の大規模団地。このうち、県営は31棟900戸、市営は29棟950戸が建てられたが、いずれも築45年がたつ建物がある。このため、県が10年以上、市は15年程度をかけ、段階的に建て替え事業を進めている。県営、市営ともに、建物の高層化・集約化を図り、棟数を減らしていく方針。このため、団地内に「将来活用地」のスペースが生まれるという。

 まちづくり協議会は、子ども会のリーダーと一緒に団地内でフィールドワークを実施。建て替えに伴って改善すべき点や、新たな魅力づくりのための取り組みなどを話し合ってきた。

 協議会がまとめた未来図では、五つの柱を設定。「将来活用地のことを考えよう」のほか「楽しく外出できる団地にしよう」という柱もあり、散歩コースづくりや道路の段差解消を提示。また、ほかの柱では、地域住民の交流を図るためのパークハウス・老人いこいの家の建設、花でいっぱいの通りづくりなどを盛り込んだ。協議会は今後、柱ごとに分科会を立ち上げ検討を続けていくという。

 同校区は、少子高齢化が進み、人口約3500人のうち、65歳以上の割合は4割を超す。協議会の西道夫会長は「高齢者が支え合って生活できる環境とともに、建て替えで新たに入ってくるさまざまな世代の住みよさも考えていきたい」と話していた。 (下村佳史)

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