酸味と甘味絶妙「梅チョコ」世界へ 福岡農業高と洋菓子店が開発

 福岡市の洋菓子専門店「チョコレートショップ」と福岡県太宰府市の福岡農業高の梅研究班が太宰府産の梅を使用した世界的にも珍しいチョコレートを共同開発した。13日の発表会で同店の佐野隆社長(64)は「素材が良かったのでこちらも燃えた。完成度は高く、世界の人たちに長く愛されるはずだ」と自信をみせていた。

 共同開発したのは黄緑色とオレンジの2種。黄緑色の「梅の実入り」はシャキシャキ食感もあり、梅シロップとジャムを加えたホワイトチョコレートと相まって、爽やかでジューシーな味わい。「梅ジュレ入り」はパリッと砕けたホワイトチョコレートの中から一瞬で梅の風味が口中に広がる。いずれも酸味と甘味のバランスが絶妙な逸品。

 同校の3年生9人の梅研究班が昨年5月に収穫したウメをシロップやジャムに加工。佐野さんが同校を訪れ、衛生管理や保存方法を点検した上で、「本物の素材に出合えた」とそのおいしさに感動。その場で「欧州の人たちは味わったことがない。世界に広げるために一緒に頑張ろう」と生徒たちに声を掛けたという。

 生徒たちの積極的な提案に「多すぎてまとめるのに困った」と佐野さん。和菓子には使われることがあっても、洋菓子で梅(プラム系)を用いるのは世界的にも珍しいという。最後に酸味が残らないようにチョコレートの融点に気を配り、ほっとする味に仕立てた。

 1942年創業で、パリにも店舗がある佐野さんは「今回、梅の良さに気付かされた。30年、50年かけて、太宰府の梅を使ったチョコを世界に広げていきたい」と話していた。

 同班は2009年から地元の梅で商品開発を続けてきたが、チョコレートに挑戦したのは初めて。吉田理功さん(17)は「佐野さんの話に僕たちも世界を目指していいのか、と思った。僕もおいしい洋菓子を作る職人になりたい」と話していた。

 梅チョコはいずれも1個250円。福岡市内のチョコレートショップの店舗で2月初旬から販売される。 (上野洋光)

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