大牟田への「思い詰め込んだ」文集発刊、市教委に28冊を寄贈

 福岡県大牟田市内の小中学校、高校を卒業した1952年度生まれの同窓生が文集「大牟田…遠い遠いふる里 想(おも)い出の風景」(B5判、117ページ)を発刊した。昨年7月の豪雨を機に、同学年の仲間が寄せた文章をまとめた。編集委員長を務めた立川秀宣さん(68)=福岡市在住=は「みんなの大牟田への思いをぎゅっと詰め込んだ。市民や被災者を元気づける明るい話題になれば」と話す。

 昨年の豪雨で大牟田市が被災した写真や映像が新聞やテレビで報じられると、立川さんの元に、市外の旧友から古里を気遣うメールが相次いだ。やりとりするうち、懐かしい話に花が咲き「あの頃の思い出を忘れてしまわないうちに記録にとどめよう」と盛り上がった。三川小と三里小(統合され現在は「みなと小」)、船津中(閉校)、大牟田南高(同)の同窓生7人が編集委員となり文集を作成。話を知った他校の卒業生も寄稿し、関東や関西の在住者も含め約80編の原稿がメールなどで届いた。

 文集には、缶蹴りやこま回しなど当時の遊びの様子や、船津中の売店のパンがおいしかった話などを収録。「港倶楽部(くらぶ)の松の木に登って枝を折ったのは私たちです」と小学6年のころの出来事を告白する話も。小動物の飼育を通して「命の大切さ、協力することの尊さを学びました」と小学校の恩師に感謝する気持ちや、「俺の手紙読んでくれた? 返事くらいほしかった!」と初恋のほろ苦い思い出もつづられている。

 昨年12月28日には、立川さんが市教育委員会を訪れ、安田昌則教育長に文集28冊を贈呈。市内の小中学校、支援学校に届けられた。安田教育長は「恩師への思いなど当時の子どもの気持ちも描かれている。まず先生たちに読んでもらい、今後の授業に生かしてほしい」と話した。

 文集は、大牟田観光プラザなどで、1冊1100円で販売している。 (立山和久)

 

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