北九州空港 国際物流機能強化、貨物エリア2倍に拡張へ

 福岡県や北九州市が出資する第三セクター、北九州エアターミナルは、北九州空港の貨物エリアを2倍に拡張する検討に入った。同空港では、定期貨物便の就航で国際貨物の取扱量が急増。今後も半導体関連や農産物の需要増加が見込まれており、国際物流機能の強化が必要と判断した。大型貨物機が就航できる滑走路延伸にもつなげたい狙い。事業費は約4億円で、県と市が同社の増資に応じる形で資金を確保する。

 県や市は同空港の貨物拠点化を目指し、国際定期貨物便の誘致に注力している。2018年にはANAカーゴが同空港を経由する定期便を就航(現在は運休中)。19年11月には大韓航空も定期便を開設し、20年12月から週3往復に増便した。

 同空港の国際貨物取扱量は大幅に増加。19年度は2年連続で過去最高となる5263トンで、20年度は昨年11月時点で既に最多を更新する約7500トンに達している。新型コロナウイルスの影響で旅客便で運べる貨物が減り、貨物便の需要が増加しているという。

 このため、現在の貨物エリアには国内用の上屋が2棟、国際用が1棟あるが、スペースが手狭となり、処理容量が限界に近づいているという。

 関係者によると、エリアの拡張は、既存施設に隣接する約4500平方メートルを活用。第2国際貨物上屋を新設し、積み替えをする貨物ヤードやトラックヤードも整備する。県と市は、21年度当初予算案にそれぞれ出資金約2億円を計上する方向で調整中。処理能力の向上で増便や新規路線の誘致にもつなげたい考えだ。

 同空港の貨物拠点化に向けては、県と市が国に対し、欧米とも結ばれる大型貨物機が発着できるように滑走路(2500メートル)の3千メートルへの延伸を要望。国土交通省は20年度から整備費用などの調査を進めている。 (御厨尚陽、岩谷瞬)

関連記事

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR