福岡市中央区六本松に…

 福岡市中央区六本松によく通った飲み屋があった。昨年閉店した「ひろ」。キープボトルがあれば千円でお釣りがくる安さも良かったが、最大の魅力は1人で切り盛りする玲子ママ(年齢は秘密だったが多分90歳近く)だった。

 「毎晩来て大丈夫?仕事を干されているんじゃないの」と毒舌を何度も浴びせられた。一方で、別の店をはしごした後に訪ねると「最後はここに帰ってきてくれるようで、うれしいよ」と営業終了直前でも優しく迎えてくれた。

 何かでささくれていた私の心を穏やかにしてくれることも度々あった。涙と笑いがあるテレビドラマや映画が面白いように、ひろも二面性があったからこそ私を含め大勢の常連客がいたのだろう。

 玲子ママ、コロナ禍が続きますが、体の具合はどうですか。ひろのような味わい深さを、自分が書く記事でも世間に届けられたらと精進しておりますので、いつまでも見守ってくださいね。 (西山忠宏)

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