福岡は「コロナ慣れ」? 人出も感染者も減らず 緊急事態宣言1週間

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が13日に福岡県など7府県に拡大されて20日で1週間となる。福岡市の天神や博多エリアでは、夜間の人出は昨年より5割ほど減ったものの昨春の前回宣言時と比べて1日平均の人出は5~8割近く増えている。県内の直近1週間の感染者数は1日200~400人台で高止まり。今回の宣言に伴う対策が夜間の飲食店を中心にしており、専門家は「減少傾向に転じるには少し時間がかかるかもしれない」と指摘する。

 ソフトバンクグループのAgoop社が公表したデータによると、18日午後9時台の西鉄福岡(天神)駅とJR博多駅周辺の人出は、国内で感染が広がる前の昨年同時期の平均と比べるとそれぞれ50・8%減、46・8%減と半減したが、昨年の宣言期間中の4月20日と比べると、天神が71・2%増、博多が95・2%増と2倍近く増加している。

 昼間も含めた1日の平均でも昨年4月20日に比べて、天神は52・6%増、博多駅は76・8%増となっており、大幅に増加。前回の宣言では百貨店や娯楽施設など幅広い業種に休業要請が出されたのに対し、今回は飲食店に絞って夜間に営業時間短縮を求めたことが影響しているようだ。

 政府は、改めて昼間も含めた不要不急の外出自粛を強調し、企業には「出勤者の7割削減」を要請したが、宣言への「慣れ」もあって人出を徹底的に抑え込むには至っていない。

 福岡県内の感染状況は依然として厳しい。宣言翌日から4日連続で300人以上の感染が確認され、16日には過去最多の411人に達した。

 長崎大病院の柳原克紀教授(感染症学)は「『慣れ』による気の緩みや、ウイルスが活発化する冬場でもあり、息を長くして対策を続けないといけない」と話した。

 (華山哲幸)

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