「巨匠の素顔を次代に」音楽プロデューサー広渡さんがエッセー集

 クラシックやオペラなど日本の舞台芸術をリードしてきた音楽プロデューサーで演出家の広渡勲さん(80)が初のエッセー集「マエストロ、ようこそ」を刊行した。世界的な指揮者、カルロス・クライバー氏やダニエル・バレンボイム氏ら巨匠の素顔を紹介している。

 広渡さんは福岡市出身。修猷館高を経て、早稲田大2年生だった1962年、舞台監督助手のアルバイトをきっかけに舞台の魅力を知った。卒業後は東宝演劇部や日本舞台芸術振興会で「ウィーン国立歌劇場」「ミラノ・スカラ座」「英国ロイヤル・オペラ」などの公演を手掛けた。2014年から「NCB音楽祭」(西日本シティ銀行、福岡文化財団共催)の総監督を務め、故郷での活動にも力を入れている。

 音楽誌の連載を基にしたエッセー集には、数々の公演で交流した指揮者、演奏家、歌手らとのエピソードが盛り込まれている。「気難しい性格」で知られるクライバー氏とは特に親交が深く「ユーモアと人間味にあふれた」(広渡さん)一面もつづっている。

 個性的な芸術家たちとのやりとりは苦労も多かったといい、広渡さんは「ベートーベンやモーツァルトなど偉大な音楽家の遺産に感謝しつつ、その魅力を次世代につなげたい」と話している。音楽之友社刊、2200円。

 (斉田康隆)

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