危機乗り越える 飲食店同士連携 ランチ、持ち帰りアイデア出し合う

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が再び福岡県内に出たことを受け、うきは市の飲食店7店が、ランチ営業や持ち帰りメニュー開発などで連携し、危機を乗り越えようと奮闘している。中心となるカフェワインバー「PROSPERO」の石井徳(とく)さん(36)は「夜だけ営業していた店もランチや持ち帰りで商機が広がる。コロナ収束後にもつながり、ピンチをチャンスに変えられる」と熱く語る。

 石井さんの呼び掛けに応じた居酒屋や焼き鳥店は、託望(たくぼう)▽正行(せいこう)▽磯吉(いそきち)▽たべ亭(てい)WA(わ)・和(わ)・わ▽焼鳥鷹陣(たかじん)▽炒飯(チャーハン)酒家Cocokara-の6店。以前から交流があり、知恵を出し合ってコロナ禍を乗り切ろうと結束した。

 今月17日、午後8時に営業を終えた各店のオーナーらが「PROSPERO」で初会合を開いた。「酒を飲まない昼は、お客さんは車で来店する。ランチをやるなら駐車場がいる」「土曜日曜のランチは客の入りが悪い」「パートさんのアイデアも貴重だ」。各自が経験や考えを披露した。

 議論は白熱し4時間を超えた。それぞれの接客や調理、メニュー考案法に「勉強になった」「うちでも取り入れたい」との声も。帰り際には「モチベーションが上がった」「もっと頑張らねば」。コロナ禍に立ち向かう勇気を得て、晴れやかな表情で家路に就いた。

 焼鳥鷹陣の佐藤陽介さん(37)は、趣向を凝らした焼き鳥がおかずの弁当の販売を決めた。「夜も販売でき、おつまみにもなる弁当にしたい」と張り切る。

 創業20年超の託望の櫻木(さくらぎ)光雄さん(54)は、初のランチ営業に乗り出す。「看板の天ぷらをメインにしたい。地元の流川のレンコンを使ったりと、特徴のある定食を出す」と意気込む。

 正行の中島正行(まさゆき)さん(50)は「こんな時に来てくれるお客さんには感謝しかない」と、2月7日まで生ビールなどの酒類を半額にするプランを考えた。

 石井さんは「時短営業や休業で、食材業者や生産者も打撃を受ける。飲食店が頑張って営業すれば、地域のためにもなる」と力を込めた。 (渋田祐一)

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