「観客の有無と成功は無関係」  森会長 一問一答

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は21日、西日本新聞の単独インタビューで、再延期論や中止論も出ている東京大会について「オリンピックが成功すれば、人類がコロナに打ち勝った証しになる」とし、予定通りの開催を目指す考えを強調した。五輪開幕まで、23日で半年。「新型コロナウイルスの状況は誰にも予測できないが、制約の中でもできることを最大限楽しむことが大切だ」と語った。主なやりとりは次の通り。(聞き手・下村ゆかり)

 -3月25日に福島県から五輪聖火リレーが始まれば、大会も予定通り開催されるのか。

 「当然そうでしょう。聖火は(開会式の)7月23日に国立競技場に入ってくる。全部、連動している」

 -世論調査では、今夏の開催に否定的な声も多いが。

 「多いのは『もう1年、延ばしたらどうか』という延期論だ。延期論と『開催すべきだ』の声を合わせたら、6割から7割ある。(多数が)『中止しろ』じゃないんですよ」

 -再延期はあるか。

 「2022年には、北京冬季五輪がある。24年はパリ夏季五輪、28年はロサンゼルス夏季五輪だ。全部、順番に(玉突きで)繰り延べてくれるならいいが、そんなことはパリも国際オリンピック委員会(IOC)も簡単にうんと言うはずがない」

 「組織委には、(出向してきている)職員が3500人ぐらいいる。また延期するとなると、出身組織でのキャリアや給料などの課題がある。私の場合は、政治家を辞めてから残った人生を世のためにお役に立てられればと思って、やりたいから無報酬でやっているんですが」

 -大会を成功に導く上で、海外からを含む観客の有無をどう考えるか。

 「観客があるかないかで成功、不成功を論じるのは良くない。オリンピックはアスリートのため。彼らが頑張って汗を流し努力してくることを見て、みんな涙し、感動する。成功は、日本人だけじゃなくて世界中のアスリートたちが素晴らしい活躍をすることだ」

 -参加選手はワクチンを接種していることが望ましい。

 「もちろん大事だ。(接種は)大会関係者ということになるでしょう」

 -「密」回避など大きな制約もある中、大会会場のない九州で五輪の機運を盛り上げるには。

 「例えば、聖火リレーも人は集まるなというのは気の毒だが、上手にやってほしい。著名人ランナーが走ることももう決まっているし、それを楽しみにしているわけだから。できるできないではなく、安全安心を意識してどうやったらできるかを考えよう。五輪から逃げちゃいかんし、コロナにも負けちゃいけない」

 「私、三つのお宮さんをお参りしましたよ。ねえ、苦しい時の神頼みだ」

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