「76年目 雲間から日差し」核禁条約発効に被爆者ら喜び

 核兵器禁止条約が発効した22日、長崎市の平和公園には被爆者や市民ら約100人が集まり、条約の発効を喜び合った。原爆投下時刻の午前11時2分には平和公園内の「長崎の鐘」が鳴り、全員で黙とう。原爆犠牲者に「核なき世界」の実現を誓った。

 集会では、条約の批准を求める署名活動を続けた「ヒバクシャ国際署名をすすめる長崎県民の会」の朝長万左男共同代表らがマイクを握り、批准した国々への感謝を表明。同市の被爆者、城台(じょうだい)美弥子さん(81)は「76年目にしてやっと、覆われていた雲の間から暖かい日差しが射してきました」と笑顔を見せた。午前11時2分には長崎の鐘のほか、浦上天主堂や中町教会でも鐘が鳴らされ、長崎は犠牲者への祈りと条約発効の喜びに包まれた。

 集会では、世界に約1万4千発あるとされる核弾頭に見立てた黄色の風船140個を参加者が一つ一つしぼませ、核兵器の廃絶を願うパフォーマンスも。

 黙とうの時、城台さんは爆心地から約2・4キロ離れた自宅で体験した「爆風と、ハッという光」が頭によぎったという。参加した被爆者、山川剛さん(84)は「これまで運動に尽力し、条約発効前に亡くなった被爆者に『ようやく、この日を迎えた』と伝えたい」。

 県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(81)は「ここが新たな出発点。国に条約への署名や批准を求めていきたい」と核廃絶への決意を新たにした。

 (坪井映里香)

関連記事

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR