北九州市議選 分裂自民が激突、市長選見据え主導権争い

 22日に告示された北九州市議選は、分裂した自民党の2会派(自民、自民の会)が複数の選挙区で激突、選挙後の議長選や次期市長選を見据えて水面下でさや当てを演じている。一方、立憲民主党は国民民主党と合流してから初めての政令市議選で、支持層をつなぎとめることができるかが焦点だ。

 「今回だけは絶対に得票数で負けたくない」

 自民の会に所属する議員の陣営関係者は、同じ選挙区から出馬する自民のベテランに対抗意識を燃やす。

 2019年3月の議長選を巡り、22人いた自民党の市議団は分裂。議長経験者を含む9人が自民の会を立ち上げた。

 分裂後も公明党(現有議席13)、立憲民主党や無所属議員でつくるハートフル北九州(同10)とともに、与党会派として北橋健治市長を支えてはいる。

 ただ双方とも「元の鞘(さや)に戻るつもりはない」(関係者)などと感情的なしこりが残ったまま。23年2月に任期満了を迎える4期目の北橋市長は次期市長選への不出馬の意向を示し、現職国会議員や元官僚など「ポスト北橋」候補の名前が取り沙汰されている。自民の会の議員は「選挙後に主導権を握るためにも負けられない」と強調する。

 ハートフル北九州は今回立候補する現職9人のうち、立民所属が5人、無所属が4人。ほかに立民新人2人、無所属新人1人が出馬した。国民から立民に合流した現職は「合流に否定的な支援労組もあり、これまで通りの支援を受けられるかは未知数」と明かす。

 前回2議席増と躍進した公明は現職全員が出馬し、議席の維持に専念する。野党の共産党(同8)も現職6人に加え、元職や新人計4人を立てて上積みを図る。

 どの会派も単独で過半数は確保できず、会派間の連携は不可欠。ただ「ポスト北橋」を見据えると、「第1会派の獲得には大きな意味がある」(自民の現職)。議席の上積みを目指しながら無所属新人を取り込もうとする動きも始まっている。 (岩谷瞬、山下航)

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