北九州市議選告示 コロナ下選挙、感染対策に腐心  

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が出される中で告示日を迎えた北九州市議選。候補者たちは出陣式を見送るなどコロナ対応に苦慮しつつも「密」回避を意識しながら有権者に第一声を届けた。市民側は、自分の暮らしに直結する選挙として関心を募らせる人がいる一方、投票率低下を懸念する有権者もいた。

 八幡西区の現職は22日午前に事務所前で200人規模の出陣式を開く予定だったが中止。代わりに出発式を開き、支持者やスタッフ計約30人を前に第一声を上げた。「出陣式も演説会も決起集会もしない選挙は初めてだが、どの候補者も(コロナで条件は)同じ」と述べ、「市がコロナにどう向き合っていくのか。コロナを撲滅した後、市がどのようにして復活していくのか。この二つを中心に訴えていく」と力を込めた。

 門司区の新人は同日、事務所近くの公園で支持者ら約100人に集まってもらい、検温などコロナ対策を取りながら出陣式を実施。第一声で「(コロナ禍が続く)こんな時だからこそ市民の声を聞き、寄り添いたい」と強調した。

 小倉北区の現職も同日、事務所近くの公園で出陣式を実施。各陣営が出陣式を取りやめる中で「大変悩んだが投票率を上げる、選挙に行っていただく。その思いで開催した」と第一声で集まった支援者らに説明。

 式では検温や手のアルコール消毒を実施、私語を控えるようお願いもし、来賓のあいさつも省略。席は間隔を空けて配置し、例年の半分の約150人分にとどめていた。

 八幡西区の新人は出陣式はせず同日、事務所前で会員制交流サイト(SNS)を使った活動を実施。第一声として「(市の)財政は悪化し若い世代が背負う状況で市の未来は明るいと言えるでしょうか」などと訴える模様や選挙カーで出発する様子を配信した。ただコロナ禍でなくても出陣式をするつもりはなかったといい、SNSで若い世代に届けたいという。

 小倉南区の新人も出陣式はせず同日、立候補者用のポスター掲示板前でポスターを自分で張る様子を三脚に取り付けたスマートフォンで撮影。それを動画投稿サイトユーチューブ」に投稿して活動をスタートさせた。

    ◇   ◇

 22日、各地で有権者に取材すると、市議選への思いはさまざまだった。

 選挙カーが走る姿を見つめていた門司区の女性(67)は「投票には必ず行く。街は年々活気を失っている。長く議員を続ける高齢の人でなく、若い人に託したい」と話した。

 JR小倉駅前で候補者の演説に耳を傾けていた小倉南区の女性(84)も「若い候補者を応援したい。勢いがあると思うので、時代の波に乗って頑張ってほしい」と述べた。

 小倉南区の交差点で候補者の話を聞いた小倉北区の男性会社員(38)は「投票には必ず行く。コロナを受けての経済対策など市民が本当に必要としていることをやってくれる候補者をしっかり選びたい」。

 小倉北区の主婦(79)はコロナの影響で無党派層の投票率低下を懸念しているという。「そうなると組織票を持つ候補者の方が、そうでない候補者よりも当選の可能性が高くなると思う。それでいいのかしら」

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