漁船から訴え…チラシをマジックハンドで 緊急事態下、走る候補者

 31日に投開票される北九州市議選(定数57)の選挙期間中で唯一の日曜日となった24日、各候補者は商業地や住宅地を駆け回った。新型コロナウイルスの緊急事態宣言下で集会が思うように開けないなど制約が多い中、候補者たちは感染症対策に工夫を凝らし、コロナ禍で影響を受ける人たちへの支援などを訴えた。

 正午すぎ、若松区の自民現職は洞海湾で漁船に乗り、若松区側にいる釣り人や集合住宅に向けて「ようやく若戸大橋の無料化が実現した。より面白く、明るい若松区を築いていく」と声を張り上げた。選挙戦での船の活用は初めての試みで「コロナ下で身動きが取りづらい中、新しい方法で声を届けたかった」と語った。

 各候補者の訴えの中心はコロナ対策。商業施設が集まる八幡西区の東曲里町交差点では、公明現職が「医療従事者の声を受けてPCR検査の充実を議会で訴え、実現した。行政や市民の力を借りてコロナ禍を乗り越えたい」。八幡東区の市街地では共産現職が「下北道路(下関北九州道路)の建設ではなく、コロナ対策に大切な予算を使うべきだ」と、菅義偉政権への批判を交えながら支持を呼びかけた。

 市議選は次期衆院選の前哨戦として注目され、告示前には与野党の党幹部が来援したが、緊急事態宣言を受け、この日は党幹部の姿はなく、地元選出国会議員が駆け付けた。小倉北区の小倉井筒屋前では、立憲民主党の城井崇衆院議員(比例九州)が、立民現職の応援演説でマイクを握り、「北九州空港の滑走路延伸を実現し、北九州の経済を活性化しよう」と買い物客に訴えた。

 小倉北区の維新新人は、家族連れや買い物客が行き交うJR小倉駅前で、人の腕を模したマジックハンドを使ってチラシを配った。通行人と距離を取ったままチラシを渡す狙いだ。「新人は顔を覚えてもらってなんぼだ。ばかばかしいと思われるかもしれないが、コロナ対策はしつつ、やれることをやっていきたい」と語った。

 (山下航、野間あり葉)

関連記事

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR