予約制乗り合いタクシー AIが最適ルート決定 宮若市が試験運行開始

 福岡県宮若市は25日、利用者減が続く市コミュニティーバス2地区の運行エリアで、人工知能(AI)を活用し、複数の客を効率的に目的地に運べる予約制乗り合いタクシー(AIデマンドタクシー)の試験運行を始めた。経費節減とともに、地域に合った公共交通を構築する取り組み。約半年間継続し、改善点を反映して本格運行に移行する予定だ。

 予約制乗り合いタクシーは、市コミュニティーバスの笠松線・中有木線と清水線・畑線で導入。現行のバス停や公民館を乗降場所とし、AIが利用者からの予約(乗車時間や乗降場所、乗車人数)に合わせて最適ルートを決定する。

 事前に利用登録をし、スマートフォンなどの専用アプリか電話で利用日の1週間前から予約できる。アプリは利用の2時間前まで、電話は前日午後5時まで予約が必要。運行日は平日と土曜の午前8時~午後4時。乗車料金は大人300円、4歳以上中学生以下が150円、4歳未満は無料。市内のタクシー会社2社が運行し、利用者や乗車時間、ルートが示されたタブレット端末を搭載した通常のタクシー車両を使用する。

 市は「決まったルートやダイヤにとらわれず、利用者がいる場合のみの運行により、利便性向上と経費節減につながるのではないか。利用者の意見なども交えて改善点を探り、より利用しやすい運行を目指す」としている。本年度は公共交通に対する市の補助金が9千万円超に達する見込みで、今後は半減を期待する。

 JR九州バス福丸バス停を出発した第1便を見送った有吉哲信市長は「発想から3年をかけ、検討してきた。ゆくゆくは病院や商業施設など、市民がよく利用する施設に立ち寄るルートや市域をまたぐルートを考え、市内全地域へ浸透させたい」と話した。

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