議会答弁できず「迷惑を掛けた」 嘉麻市長、コロナ濃厚接触で在宅勤務

 筑豊地区でも新型コロナの感染者が増え続けている。福岡県嘉麻市の赤間幸弘市長(58)は、昨年12月に感染者の濃厚接触者と認定され、自身は陰性だったものの10日間の自宅待機となった。どのように在宅勤務を行ったのかやコロナ禍における市民へのメッセージを聞いた。 (長美咲)

 -自宅待機となった経緯は。

 「共に食事をした家族の感染が確認され、12月17日午後7時前に保健所から『家族の濃厚接触者と認定したので18日に検査してほしい』と連絡を受けた。18日午前9時過ぎにPCR検査を受けるため保健所に行った。同日午後5時ごろに陰性と伝えられたが、『法的拘束力はないが濃厚接触者も一定期間は自宅待機をしてほしい』と言われたので、要請に従った」

 -どのように在宅勤務を行ったのか。

 「自宅のインターネットの契約を調べると回線の速度が最低限しかなく、ウェブ会議をするのは難しかったので、基本は電話でやりとりをした。会議の結果などは副市長から電話で報告を受け、詳細は支給されているタブレット端末で文書を確認した。決裁は私の指示の下で副市長が行い、特に問題はなかった。今後ははんこレス化が進めば、よりスムーズに業務ができると思った」

 「年末で業務が落ち着いていたため、大きな影響はなかった。ただ、また在宅勤務になることがあるかもしれないので、自宅のネット契約を見直している」

 -在宅期間には、議会や、職員の初めての感染確認もあった。

 「在宅勤務の初日が議会の最終日だった。検査から帰宅し、午前10時半ごろからケーブルテレビで議会中継を見ていた。採決が中心で市長として発言の機会が多い日ではなかったことが幸いだったが、この日は義務教育学校の工事契約議案を追加提出し反対多数で否決された。質問に対し自分が答弁できなかったことは歯がゆかったし、大事な時に欠席して迷惑を掛けた」

 「22日には初めて職員の感染が分かった。担当の健康課を中心に各課の職員が連携して、庁舎の消毒などの対応に当たった。感染者が出た課の職員は全員を自宅待機としたが、その期間は同課経験者の応援で業務を行い、市民サービスに支障が出ないようにした。市の対応は保健所からも評価をいただいており、感染は2人にとどまった。関係職員に感謝している」

 -コロナの影響が続く中で市民へのメッセージは。

 「いつ誰がどこでかかるのかが分からない病気だけに、個人だけが気をつけていても、みんなが対策を取らないと予防できない。緊急事態宣言下でも患者数が高止まりの傾向が続いている。早く日常に戻るためにも、不要不急の外出・移動の自粛、3密の防止、手洗いを徹底してほしい。また、市民の感染が分かった当初、市内では感染者にまつわるデマも流れた。市民の皆様には冷静な行動をお願いしたい」

 「国がワクチンの供給体制の整備も進めている。高齢者や基礎疾患を持つ人などが優先されるというので、自分の順番が来たら進んで接種してほしい」

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