「土砂崩れが」「景観壊す」脊振風力発電、住民から計画撤回要求も

 福岡県糸島市二丈に接する佐賀県唐津市七山の脊振山系西側で計画されている大規模風力発電所計画を巡り、事業主体の大和エネルギー(大阪市)による説明会が22、24両日、両市などで開かれた。2026年度の発電開始を目指す計画に対し、住民からは「保安林伐採で土砂崩れの可能性が高まる」「巨大風車が景観を破壊する」などの指摘が相次いだ。

 計画は「(仮称)DREAM Wind 佐賀唐津風力発電事業」(最大出力3万2千キロワット)で、最大高さ159メートルのプロペラ型風力発電機を10~8基設置する。同社によると、発電機の配置予定地は唐津市有地で、土砂流出を防ぐための保安林になっている。

 説明会には24日の糸島市内の約120人を最多に、3カ所で計約200人が参加。住民側からは「糸島側からも風車を視認でき、長く守られてきた脊振の自然景観を損なう」「地下水脈への影響が懸念される」などと、計画撤回を求める発言が続いた。「低周波音による健康被害」を懸念する意見も出た。

 同社側は「環境影響を可能な限り回避、極力低減するよう事業計画を検討する」などと説明。発電機設置に関しては、地権者の唐津市との借地契約に向けて、協議する方針を示した。

 唐津市新エネルギー対策係は取材に対し「予定地は県立自然公園内の保安林。関係審査会の意見、住民の納得具合などを勘案し、賃借申請の可否を判断することになる」とした。

 同社は環境影響評価の一環で、事業実施区域から糸島側のエリアを除外した「方法書」を14日に公表、3月1日まで意見を受け付けている。 (竹森太一)

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