空の仲間と豪雨被災地支援 新潟県中越地震で被災、励ましの声が力に

【ひと】熊本豪雨の義援金を集めた全日空パイロット 星野寿樹さん

 昨年7月に熊本県を襲った豪雨の被災者を支援しようと、全日本空輸のパイロット仲間と義援金134万4千円を集め、被災地に届けた。新型コロナウイルスの影響で、自宅がある横浜市からボランティアに行くことができず、遠隔地でもできることは何かと考えた。インターネットで寄付を募るクラウドファンディング(CF)を思いついた。

 自身も高校3年だった2004年10月、新潟県中越地震に遭った。同県内の旧山古志村(現長岡市)の自宅は半壊し、親戚の家や学校の空き教室などで寝泊まりしながら受験勉強した。「全国からの支援や励ましの声が力になった」。翌05年4月に東北大に進学。4年後、幼少の頃からの憧れだったパイロットになるために全日空に就職した。

 学生時代を過ごした東北を大きな地震と津波が襲ったのは、その2年後だった。民家に流れ込んだ泥をかき出すボランティアに出向き、泥に覆われた街の姿を目の当たりにした。水害の怖さを知った。

 熊本県は「熊本城や人吉市を観光したことがある程度。ゆかりはない」。それでも、水害のニュース映像が東日本大震災の被災地と重なった。「被災者は大変な思いをしているはず。コロナ禍で現地に行けないが、せめて応援の声を伝えたい」。全日空のCFサイトを使って寄付に動いた。

 昨年の9月までに787人から大切な浄財が集まり、12月には熊本県のNPO法人と日本赤十字社に渡した。「多くの方に賛同していただき、ありがたいが、被災者はまだ大変だと思う。私もできることがあれば今後も頑張りたい」。34歳。 (鶴加寿子)

熊本県の天気予報

PR

熊本 アクセスランキング

PR