【あな特・ご意見募集中】コロナ感染後、職場復帰にPCR検査は必要?

 「自費でPCR検査を受けて陰性証明をとるまで、職場復帰させられないと会社に言われました」。新型コロナウイルスに感染したタクシー運転手の男性=福岡市=から、そんな声が西日本新聞「あなたの特命取材班」に届きました。

 会社側は「従業員の安心」などを理由にしていますが、国は「証明は不要」との考え。皆さんはどう思いますか。同じような経験をした方はいませんか。ご意見をお聞かせください。

 概要は次の通りです。

   ◆    ◆

 男性は1月上旬に38度の発熱があり、感染が判明。直前まで乗務を続けており、保健所や医師によると「勤務中に乗客から感染した可能性がある」という。

 軽症だった男性は保健所の指示通りに自宅療養し、10日間の経過観察を行った。その後、保健所から「職場復帰しても問題ない」と言われ、勤め先に報告した。

 ところが、会社側は復帰前にPCR検査を受け、陰性証明をもらうよう指示。費用も自分で負担するよう求めた。

 男性は保健所の担当職員にあらためて相談。保健所の見解は「経過観察期間を過ぎており職場復帰前の検査は不要で、仮に陽性反応が出ても、人に感染させる恐れはない」とのことだった。

 保健所の職員が見解を会社側に伝えたが、それでも会社側は「社内で感染者が発生すればバッシングを受ける。従業員の安心のためにも必要だ」と認めない。「保健所が不要と言うのに、自費の検査を強要されるのはおかしい」と男性は話す。職場復帰は果たせておらず、収入は途絶えたままだ。

   ◆    ◆

 感染症法に基づき、新型コロナの患者や無症状病原体保有者は、退院や療養解除の基準を満たすまで、就業が制限されている。

 厚生労働省が示す退院基準はどうか。患者だと「発症日から10日間経過し、かつ症状軽快(解熱剤を使用せず熱が下がり、呼吸器の症状が改善傾向にあること)後、72時間経過した場合」などとしている。原則的に、ホテルでの宿泊療養や自宅療養も同じで、「解除時のPCR検査は必須ではない」としている。

 厚労省のウェブサイトでも「療養後に勤務などを再開するに当たり、職場などに陰性証明を提出する必要はない」とある。(黒田加那)

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