コロナ自宅療養 急変サインは? 息切れ、胸の痛み、唇が紫色に…

 新型コロナウイルスの感染拡大で、入院できないまま自宅で容体が急変して亡くなる事例が相次ぐ。自宅療養中の異変はどう見極めればいいのか。日本感染症学会理事の迎寛(むかえひろし)長崎大教授(呼吸器内科)は「息切れや胸の痛みなどがあれば、すぐに相談窓口に連絡して」と呼び掛ける。

 九州で感染者が最も多い福岡県では25日、自宅療養中の60代男性が亡くなった。自宅療養者の死亡例は初めて。県によると、男性に基礎疾患はなく、無症状から1日余りで急変した。

 厚生労働省は自宅療養に関し、各自治体の窓口に直ちに相談すべき緊急性の高い症状として、唇が紫色▽息が荒くなった▽胸の痛みがある-などを挙げる。

 これに加え、迎教授は1分間の呼吸を数えるよう促す。1分間に12~18回が正常で、20回を超えると呼吸が荒いという。「家で安静にしていると低酸素状態に陥っていても気付きにくい」と言い、トイレに行く際に息が切れる場合は要注意としている。

 血液中の酸素濃度を測定する医療機器「パルスオキシメーター」を使えば低酸素状態に気付きやすいが、今は品薄状態だ。

 「高齢者、基礎疾患や肥満がある人、喫煙者は重症化する傾向にあり、特に注意が必要」と迎教授。高齢者は息苦しさなどの症状を感じにくいこともあり、1人暮らしの場合は家族が朝昼晩と小まめに電話して様子を確認した方が良い。「今は保健所が手いっぱいの状態。本人や家族が日々の健康状態をチェックし合い、様子がおかしいと感じたらすぐに救急車を呼ぶなどしてほしい」

 誰もが感染しうる状況は続く。最低10日とされる自宅療養や自宅待機の期間を賄えるだけの食料やアルコール消毒液、マスクなどを備え、心積もりもしておきたい。 (小林稔子)

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