鉛筆やノートもらい「助けられた」柳川市に100万円の恩返し
柳川市立石の工務店経営、渋田春俊さん(72)が25日、市に100万円を寄付した。渋田さんは幼少期に経済的に恵まれなかった経験から、寄付金を生活困窮世帯の子どもたちの教育支援に充ててほしいとしている。寄付は2015年に続き2度目。
同日、市役所を訪れた渋田さんは「幼いころは貧しくて給食費が払えなかった。鉛筆やノートなどの教材をいただくなど、市に助けられたとの思いが強い」と話した。
前回の100万円の寄付は、学童保育施設の整備費に充てられたといい、今回はふるさと元気応援基金に繰り入れられた後、子育て拠点施設関連の費用に役立てられる予定。
金子健次市長は「新型コロナウイルスの影響で苦労している市民も多い。子どもたちのために有効に活用したい」と話した。 (室中誠司)