玉露の「しずく茶」楽しめる茶皿 八女・星野村の陶芸家が制作

 高級茶の玉露産地である八女市星野村の陶芸家、山本源太さん(78)が、玉露を入れるための「茶皿」を作った。皿に茶葉と湯を入れると茶を抽出できる。かねて玉露用の茶器も制作してきた山本さん。「家庭でも簡単に玉露の良さを味わってもらいたい」と話す。

 茶皿は直径10センチほどの円形で、縁は花びらのように波打っている。昨秋、静岡を訪れた茶業関係者が、小皿で玉露を入れる方法を知り、山本さんに制作を提案した。小皿の中央部はうわぐすりをかけず、布目をつけた素焼き部分が茶葉の「滑り止め」になるようにして昨年末に完成させた。

 想定する使い方は、茶葉に少量の湯をたらし、にじみ出た数滴を味わう「しずく茶」。従来は急須やふた付きの茶わんで入れる方法が主流だった。「皿なら片付けもしやすい。肩肘張らず暮らしに取り入れてもらえるのでは」と期待する。

 江戸時代には久留米藩の御用窯だったものの、明治期に一度途絶えた星野焼を復活させた山本さん。もともと茶つぼや茶器が多く焼かれてきた星野焼の新作を手に「玉露をもっと身近に感じてもらいたい」とほほ笑んだ。 (丹村智子)

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