ICTでマグロ養殖 五島の業者、特殊スマホとスピーカーマイク導入

 長崎県五島市玉之浦町荒川のマグロ養殖業「ツナドリーム五島」は、養殖場で情報通信技術(ICT)を使った漁業に取り組んでいる。特殊なアプリを搭載したスマートフォンと連動するスピーカーマイクで、海上の離れた場所で作業する社員に一斉連絡できるなど業務が効率化したという。

 養殖場は、陸地から離れた海上の広い範囲にあり、複数のいけすを管理している。社員はそれぞれのいけすに船で移動して作業するが、連絡は携帯電話でリレー式に伝えていたため最後まで届くのに数十分かかることも。風や船の運航音で着信音が聞こえないなどの難点もあった。

 同社は、市と携帯電話大手のKDDI(東京)が結んだ協定の一環で、2019年8月~20年3月に実証実験を実施。スマホと、大きな着信音が鳴り作業用手袋のまま通話できるスピーカーマイクを使うことで、海上の社員たちと一斉に話せるようになり、スマホの衛星利用測位システムで誰がどこにいるのかも分かるようになったという。

 現場での業務改善につながったため、実証実験後に導入した。同社の高橋誠社長は「音も聞こえて一斉連絡もできて助かっている」と話した。 (野田範子)

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