副都心再生探る、進む住宅都市化 北九州市内7区の課題(下)

◆八幡西区

 市が副都心と位置づける黒崎地区にかつてのにぎわいはなく、厳しい状況に直面する。昨年にはJR黒崎駅前の大型商業ビル「メイト黒崎ビル」が閉鎖。周辺商店街もシャッターが目立つ。新型コロナ禍で飲食業も勢いを失いつつあり、コロナ後を見据えた魅力ある街づくりが課題だ。

 区のもう一つの拠点エリアである折尾地区。市が事業主体となり、JR折尾駅周辺で総事業費約840億円の総合整備事業を進めている。市によると事業は順調だが、土地区画整理(対象面積約17ヘクタール)が行われている駅南側や高架下の多くは用途が検討中の段階。スーパーやにぎわいづくりに貢献する施設を求める声が上がっている。 (西山忠宏)

◆戸畑区

 市内7区で最も人口が少ないが、人口密度は小倉北区に次いで2番目に高く、市は「豊かな住宅都市」として整備してきた。市の中央部に位置する利便性の良さに加え、九州工業大を中心とした文教地区として子育て世代に人気。JR戸畑駅周辺では新築マンションの建設が進む。隣の若松区で進む洋上風力発電事業の波及効果に期待がかかっており、「通行が無料化された若戸大橋と若戸トンネルでつながっている戸畑の住宅地の価値がさらに上がる」という住民もいる。

 同駅そばの戸畑中本町商店街はシャッターを下ろしたままの店が目立ち、人通りは少ない。鉄鋼業の低迷で日本製鉄九州製鉄所八幡地区(旧八幡製鉄所)関連の労働者も減り、活気を取り戻す地域浮揚策が求められる。 (壇知里)

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