修学旅行で訪れた民泊先の思い…篠栗中の生徒が壁新聞にまとめて発表

 「コロナ禍の中、私たちを受け入れてくれてありがとう」-。福岡県篠栗町の篠栗中2年生が昨年11月、修学旅行で訪れた鹿児島県の民泊先で住民にインタビュー取材し、壁新聞にまとめた。生徒も受け入れ先も感染予防を気遣いながら、それでも「来てくれてうれしい」と歓迎され、忘れられない修学旅行になったようだ。

 同中は2泊3日で鹿児島市や鹿屋市を巡り、垂水市などで民泊した。緊急事態宣言下ではなかったものの、移動の貸し切りバスは「密」を避けるため台数を増やし、マスク着用と行く先々での消毒を徹底した。

 宿泊先は一般家庭で、高齢者も多かった。「なぜ民泊を受け入れたのか、不安はなかったのか」。生徒たちはそれぞれの民泊先で尋ねてみた。帰って来た生徒たちは、聞いた内容を壁新聞にまとめた。

 受け入れ家庭の多くは「最初はやっぱり不安だった」と答えた。よその子どもさんに感染させたらどうしよう、楽しんでもらえなかったらどうしよう…。

 だが垂水市の民泊はもともと、高齢化で地元の子どもが減る中、活気を呼び戻したいと地域を挙げて始めたものだったという。「やっぱり来てくれるとうれしい。にぎやかになる」と話す家庭もあった。

 自然を満喫させようと、様々な体験をさせてくれた。畑でバケツいっぱいのインゲンを収穫したり、タマネギを植えたりした。初めての海釣りで知らない魚に歓声を上げ、お茶工場を見学した班もあった。

 ある班は「おしんこ団子」の作り方を教わった。しょうゆと砂糖で味をつけ、「外はカリカリ、中はモチッ」。はずむ文面に、楽しかった思い出がにじむ。

 別の班では「例年の民泊と違うことは?」と聞いてみた。「(名物の)豚しゃぶしゃぶをみんなで食べられないこと」。確かに、一つの鍋を囲む料理は感染予防のため避けなければならない。それでも食べ盛りの中学生のために魚や肉、とれたて野菜のメニューを工夫して出してくれた。

 ある民泊先は「人との出会いが減り、寂しい年だった。来てくれてうれしい」とお礼を言ってくれた。

 修学旅行実行委員(13)は「コロナも民泊も初めての経験だったが、行ってみたら本当に楽しかった」。生徒は「民泊先のおばあちゃんに『楽しかった』と逆に言われて、思い出に残る体験だった」と振り返った。 (今井知可子)

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