段ボールついたてで集中力アップ 発達障害児童の勉強支援

 雑音などが気になり、勉強に集中できない発達障害の児童を支援しようと、福岡県飯塚市の段ボール製造会社「大王パッケージ福岡工場」が、周りからの情報を遮断できる段ボールのついたてを作製した。同市で学童保育「児童クラブ」を運営するNPO法人飯塚市青少年健全育成会連絡協議会(久保満男理事長)に50個を寄付する。

 きっかけは、同社の権藤幸さん(42)の母・涼子さん(68)が作った手作りのついたて。涼子さんは嘉麻市の学童保育の指導員で、発達障害の児童は周りが見えると集中できない傾向があることを研修などで知っており、昨夏ごろ、自ら段ボールを切り抜き、ついたてを作った。

 児童には好評だったが、「もっとしっかりした物を作りたい」と、権藤さんに相談。権藤さんは上司に趣旨を伝えると、同社は地域社会との調和を掲げていることもあり、工場での作製を許可されたという。完成品を渡すと、児童から「僕もほしい」という声があり、計約10個を送った。「せっかくなので多くの人に使ってもらいたい」と、涼子さんが飯塚市の知り合いを通じて、同協議会に声を掛けると、「是非、使わせて」と言われたという。

 ついたては幅60センチ、奥行きと高さが50センチ。光が当たるように上部の一部を切り抜いている。簡単に組み立てられるだけでなく、勉強する児童の周りを取り囲むようになるため、コロナ禍での飛沫(ひまつ)防止にも役立つという。権藤さんは「社として具体的に社会貢献をどのようにすればいいか考えていた時に、寄付ができてうれしい。飯塚市でも役立ててほしい」と話している。 (中川次郎)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR