コロナ差別、ハンセン病との類似性指摘「一緒に治療」のメッセージを

 ハンセン病エイズ(後天性免疫不全症候群)など、感染症は過去にも目に見えないウイルスへの恐怖から、偏見や差別が繰り返されてきた歴史がある。ハンセン病元患者を支援する一般社団法人「ヒューマンライツふくおか」(福岡市)の古長(こちょう)美知子代表理事(65)は「国や自治体が発表する新型コロナウイルス感染者数が独り歩きし、数を減らさなければという風潮だ。ハンセン病問題との類似性を感じる」と指摘する。

 祖父がハンセン病を患い、ハンセン病家族訴訟原告団の林力団長を父に持つ古長さん。「国や自治体がしきりに使う『感染者数をゼロに』という言葉が、ハンセン病患者を療養所に隔離し、地域での感染者をゼロにした『無らい県運動』を想起する。差別をする人も感染者を減らそうという正義感から、患者や家族を攻撃してしまう」と語る。

 その上で、「予防は大切だが、徹底していても感染することはある。国や自治体が感染拡大防止に力を入れるだけでなく、『一緒に治療しよう』という趣旨のメッセージも発することで、世の中の雰囲気は変わってくるのではないか」と考える。

 (野村有希)

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