イスラム教=テロ 模試で不適切出題 佐賀・高1英語「人権意識欠く」

 佐賀県で行われた高校模擬試験の1年生英語の問題に貧困やイスラム教徒をテロリストと結びつける表現があり、県教育委員会と実施主体の県高校教育研究会進学指導部会は30日、「人権意識が足りず出題は不適切だった。今後、教員の人権意識向上に努める」と謝罪した。

 問題は過去のコンテストで最優秀賞だった高校生の英作文を引用。エジプト旅行などを通して、将来は貧困と戦争をなくしたいとの作者の思いを伝える内容だった。

 不適切とされたのは、エジプトの観光地で物を売る子どもについて、作者の父親が語った「もし稼ぐことができなかったら、彼らは食べ物を求めてモスクへ行き、そしてテロリストになる」との言葉。ほかにもイスラム教徒がテロリストになると誤解を与えかねない表現やエジプトは貧しく英国が豊かという固定観念を与える恐れのある部分があった。

 部会によると、問題作成には13人の英語教員が関わったが事前のチェックでは問題視されなかった。実施後に「宗教とテロリストを結びつける恐れがある」との指摘が出たという。

 部会長の渡辺成樹・佐賀西高校長は「チェックできなかったのは残念。教員の意識向上やチェック態勢を検討する」と説明。県教委は県立中高校や受験した私立校、県内全20市町の教委に教員の人権意識向上を求める通知を送った。

 模試は県立と私立計24校で1月上旬に行われ、1年生は約3100人が受験した。 (米村勇飛)

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