球磨川下りが帰ってくる 発船場、7月新装へ

 昨年7月の豪雨で川下り船や発船場が被災した熊本県人吉市の第三セクター「球磨川くだり」は、発船場を7月にリニューアルオープンし、運休中の川下りも部分再開すると明らかにした。発船場にはカフェや地場産品ショップを新設。復興が進む街を巡るサイクリングツアーも始め、人吉観光の拠点施設化を目指す。

 豪雨で同社所有の川下り船13隻が破損し、水害に備えてかさ上げしていた発船場も床上1・2メートルまで浸水した。当初は廃業も検討したが、被災事業者向けの国の「なりわい再建支援補助金」が新設されたことで事業継続を決定。川下り再開だけでは大幅な収益改善が見込めないことから、発船場を複合施設として再生することになった。

 カフェや物販事業には、九州産の素材にこだわったパンケーキミックスなどで知られる「一平ホールディングス」(宮崎市)が協力。カフェは人吉球磨地方の農産物をふんだんに使う「九州パンケーキカフェ人吉店(仮称)」として開業する。同社のノウハウを生かして県南の産品をセレクトし、「HASSENBA」の統一ブランドで売り出す。

 3月から先行して始める予定のサイクリングツアーでは、川下りの船頭が案内人になって電動自転車で市内を巡り、営業再開した店舗なども見学する。球磨川くだりの瀬崎公介社長(43)は「単なる1社の復旧でなく、地域を巻き込んで復興につなげたい」と意気込んでいる。 (中村太郎)

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