フルーツの里、イチゴ農園が苦戦 ネットと直売所に活路

 フルーツの里うきは市に4カ所あるイチゴの観光農園。今の時期、例年なら多くの観光客でにぎわうが、今年は新型コロナウイルスの緊急事態宣言が再び出されたため閑古鳥が鳴いている。各農園はオンラインショップや直売所での販売に力を入れるなどして、落ち込んだ売り上げを補おうと奮闘するが苦戦している。市も補助金を出してPRに乗り出すなど、イチゴ農園の後押しに懸命になっている。

 同市浮羽町山北にある観光農園「春光園」のいちご園。園主の末次洸太さん(24)は、県農業大学校(筑紫野市)を2019年3月卒業後、翌年1月から営業を始めた。だが直後にコロナ第1波に襲われ、1年目は見込み売り上げ1千万円の半分しか達成できなかった。2年目となる今シーズンは昨年12月19日にオープンしたが、感染拡大が収まらず、12月の客はわずか約30人で、1月も100人弱。6棟のハウス(約15アール)建設費などで約3千万円の借金がある上、パートの人件費もかかり頭を抱える。

 苦肉の策として、今年は食べ放題だけではなく、持ち帰りのみの客も受け付けてハウス内に入れることにした。道の駅うきはなどでも、栽培する4品種を詰めた食べ比べセットなどを販売して売り上げを補う。末次さんは「ハウス1棟で1時間当たり35人の入場制限をするなどコロナ対策は万全」とアピールする。

 観光農園の苦境に市も動き、支援の補助金40万円を組んだ。この補助金を使って、ふるさと納税返礼品として使われている農園のイチゴについて、通常より低額の寄付で同量のイチゴを贈れるようにしている。

 13日には福岡市の福岡タワー前で、農園のイチゴや、イチゴを使ったどら焼きなどの販売のほか、プランター40個に植えた120株でイチゴ狩り体験を行う。うきは応援団企業パートナーの「福岡交通」(福岡市)が走らせる2台のうきはラッピングタクシーの乗客にも、包装したイチゴ1個を贈る(13、14日実施、計100個用意)。市の担当者は「今年はイチゴ観光農園オープンを告げる開国式が中止になるなど、PRの場が少ない。市の特産品を各所で売り込みたい」と力を込める。 (渋田祐一)

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