「緊急事態」部活動は今…対応それぞれ現場賛否

 福岡県や首都圏などで2日に延長が決まった新型コロナウイルスの緊急事態宣言。不要不急の外出自粛が続く中で、学校の部活動はどんな状況にあるのか-。西日本新聞「あなたの特命取材班」が実施中のアンケートでは、半数近くが「これまで通り活動」と回答。全国で一斉休校となった昨春と様相は異なり、以前より活動が長時間となっている事例もあった。現場では「青春を取り上げるのはかわいそう」と活動を容認する意見と、感染リスクへの不安が混在する。

 アンケートは2日までに児童・生徒や保護者、教員らから約220件の回答があった。うち半数近くが「これまで通り」。「時間や日数を制限」「活動していない」など控えているケースも半数に迫った。宣言が出ている自治体からの回答が全体の約6割を占めた。

 具体的な感染対策(複数回答)を聞くと「遠征など対外試合を控えている」(132件)が最も多く、「体育館や教室などの換気を行う」(87件)、「できるだけマスクを着用する」(75件)、「ハイタッチや抱き合って喜ぶことは控える」(66件)と続いた。

 文部科学省は宣言対象地域では対外練習試合や合宿を一時制限するよう通知。感染リスクが高い活動として、身体接触や大きな発声を伴うものなどを例示している。

 福岡県教育委員会も「生徒本人と保護者の意向を十分確認し、参加を強制することがないよう配慮する」ことを前提に、他校との交流や宿泊、県外活動の自粛を求めている。福岡市教委は朝練を中止し、平日は2時間以内、土日祝日は3時間以内に活動を抑えるよう通知している。

   ◆    ◆

 行政の方針や感染対策が不十分とする声も届いた。

 福岡市の中学2年の女子は「バスケットボールは接触プレーも多くて不安だ。マスク着用徹底も、時間制限もされていない」と訴える。子どもが高校の吹奏楽部に所属する福岡市の女性(43)も「土日は10時間練習しており、以前と比べて時間が増えている」。同市の40代女性教員も「時間制限は通達されても徹底されず、5時間は活動できる」と不満を持っている。

 福岡県みやこ町の女性(41)は「保護者は部活動に口出しできない。休めば筋トレなど懲罰的なものがあり、子どもも休むのを避ける。精神論で感染は防げないのに…」と嘆く。同県八女市の高校3年の女子は「昨春と比べ、ほとんど対策を行っていない」と現状を明かす。

 全国では部活動によるクラスター(感染者集団)発生が続く。独自の緊急事態宣言を発令し、県立学校を一時休校とした宮崎県。1月18日に学校を再開したが、部活動を同22日まで休止とした。県教委は「県内でも部活動クラスターが発生したことを踏まえ、慎重に対応した」と振り返る。

関連記事

PR

社会 アクセスランキング

PR