コロナ語、浸透しませんように

 「クラスター」という言葉を初めて聞いたのは、筑豊総局(福岡県)に勤務していた十数年前。国のIT特区に認定されていた飯塚市での講演で、米国人研究者が「産業クラスター」なる言葉を使った。市の担当者に尋ねたら「日本語なら『集積』とでも訳せますかね」と教えてくれた。

 「クラスター」は昨年、新語・流行語大賞の候補になった。流行語は世相を反映するといわれるが、クラスターのように何かをきっかけに広く浸透する言葉がある。森友、加計(かけ)学園問題を追及する中で頻繁に使われた「忖度(そんたく)」(2017年大賞)や、IT企業社長の口癖でもあった「想定内」(05年大賞)は、今もよく耳にする言葉だ。

 1カ月が過ぎた2021年。既に「変異株」や「黙食(もくしょく)」といったコロナ世相を反映する聞き慣れない言葉がメディアに躍りだした。みんなが使うようになる前に、新型コロナ感染が収束することを祈っている。 (宮崎省三)

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