炭都大牟田の栄華伝える地図や絵葉書27点 カルタ資料館で企画展

 福岡県大牟田市の三池カルタ・歴史資料館は、冬の企画展「地図・絵葉書(はがき)でみる三池炭鉱」を開いている。戦前・戦後に出版された三池炭鉱を紹介する絵はがきや地図など27点が展示され、炭都大牟田の歴史を今に伝えている。3月28日まで。

 2015年7月に三池炭鉱関連資産を含む近代化産業遺産群が世界遺産に登録され昨年で5周年を迎えたことから企画した。

 「大牟田市鳥瞰(ちょうかん)図」(縦18センチ、横100センチ)は、1936年の市庁舎完成を記念し、「大正の広重」と称された鳥瞰図絵師、吉田初三郎が作成。市庁舎を中心に工場群や世界文化遺産の三池港、万田坑、三池炭鉱専用鉄道なども描かれている。「御絵葉書-産業と観光の大牟田市」(縦9センチ、横14センチ)と題した4枚組の絵はがきは初三郎の一番弟子、前田虹映(こうえい)が40年ごろに作成。そのうちの1枚「躍進の工場街」には林立する煙突や工場群が、「夏のパラダイス 市営三池港海水浴場」には海水浴を楽しむ人や入港する汽船などが描かれている。

 そのほか、白黒写真が載った絵はがきもあり、「三池石炭船積場」や「三池炭坑々内電車」「三池七浦坑」など炭鉱全盛期の様子を知ることができる。また、「三池築港十二景エハカキ帖(ちょう)」は1908年に完成した三池港を国内外に発信するため、明治末期に製作されたとみられる。三池港を紹介する白黒写真に添えられた説明文などには英語が併記され、入港した外国籍の船員向けの土産用として販売されていたという。

 梶原伸介館長は「炭都として発展著しい大牟田の勢いを知ることができる貴重な資料」とした上で、「絵はがきなどを通して、古里の成長ぶりを全国に伝えようとする市民の郷土愛や誇りなども感じ取ることができる」と話している。入場無料。同館=0944(53)8780。 (立山和久)

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