北九州市議会、自民2会派の駆け引き過熱 第1会派目指すが溝深く

 1月31日投開票の北九州市議選(定数57)を受け、自民党系2会派(自民、自民の会)が第1会派と議長を巡り、駆け引きを展開している。自民(11人)側は無所属新人らに秋波を送り、小倉北選挙区でトップ当選した元高校教諭の大石仁人氏(35)は5日、自民会派入りを表明した。2年前に分裂した自民の会(5人)との合流も検討しているが、両会派の溝は深く先行きは不透明だ。

 「やりたいことをやるため、責任ある会派に入りたかった。これから勉強させていただきたい」

 5日午後、大石氏は議会棟で行われた自民の会合に出席後、報道陣の取材に、こう答えた。大石氏は自民党員で、支持者には会派入りを報告済みという。

 改選前、13人を擁する自民は公明党とともに第1会派だったが、現職2人が落選。13議席を維持した公明党、立憲民主党と無所属でつくるハートフル北九州(12人)に次ぎ、議席数は3番目に転落。自民の会は改選前の9人から5人に減らした。

 自民2会派が合流すれば16人で最大会派となり、自民の会側は水面下で自民側に合流を打診した。しかし2019年に分裂した時と同じく議長選出がネックとなっている。

 自民側は自会派の中堅を議長に推す方針で、合流の前提として自民の会側に了承を求めている。自民の会側には条件付きの合流に反発が強く、協議は難航。10日に始まる会派結成届の受け付けまでに結論が出るかは見通せない。最大会派を維持したい自民は「最低でも2人増やす」(別の中堅市議)として、無所属議員への働きかけも続けている。

 今回2議席伸ばしたハートフル北九州も勢力拡大を目指すが、中堅市議の1人が「価値観の違いがある」として、会派脱退を関係者に伝えた。

 大石氏以外の無所属新人の多くは「無所属で当選したのだから、それが民意」「ローカルに徹底したい」などと当面は会派に所属しない考えを示している。

 議長選出は、今月下旬開会予定の市議会定例会本会議に合わせて実施される見通し。8議席を維持した共産党、3議席を得た日本維新の会などの動向も注目される。 (岩谷瞬、山下航、野間あり葉)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR