小児がん、もっと知って 娘失った親思いイラストに

2月15日は「国際デー」

 「小児がんをもっと知ってもらうため、ステッカーを作りました」。西日本新聞「あなたの特命取材班」に、イラストレーターのayu(あゆ)さん(33)=福岡市在住=から投稿が寄せられた。売り上げは全額、小児がん患者の支援団体などに寄付するつもり。小児がんで子どもを亡くした親の気持ちを思い続けると、手が動きだしたという。

 ayuさんは福岡市内の医療機関の事務職で、副業としてイラスト制作も手掛けている。

 きっかけはちょうど1年前。立ち寄った福岡市役所内で、「国際小児がんデー」(2月15日)の一環として、小児がん啓発のイベントが行われていた。気になってすぐに写真共有アプリ「インスタグラム」で調べた。5歳の女の子「ふうちゃん」を脳腫瘍で亡くした大分県内の母親の投稿が目についた。

 ayuさんにも同年代の娘がいる。「小学生になっていたふうちゃんを描いてみたいのですが」。母親にメッセージを送ると「うれしいです」と返ってきた。元気だった頃のふうちゃんの写真などを参考に、ランドセルを背負い笑顔を見せるふうちゃんのイラストを描いて贈った。

小児がんで亡くなった女の子「ふうちゃん」が小学生だったら、と想定してayuさんが描いたイラスト

 

 小児がんへの理解や支援を呼び掛ける世界共通のシンボルマークは「ゴールドリボン」。そのことを知ったayuさんは昨夏、リボンに子どもたちの「夢」を託したステッカーを制作した。〈ぼくは、うるとらまんになりたいです〉〈けーきとくつきい(クッキー)をたくさんたべる〉〈げんきになりたいです〉-。

 15日の国際小児がんデーに合わせ取材班に連絡したayuさんは「このステッカーを通して、一人でも多くの人に小児がんのことを知ってほしい」と話している。

 小児がんの家族などで組織する公益財団法人「がんの子どもを守る会」によると、国内では年間2千~2500人の子どもたちが、小児がんと新たに診断されている。会は2、3月に啓発活動を全国で行う。(竹次稔)

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 ステッカーは縦10センチ、横7センチ。1枚350円(送料別)。購入を希望する場合は、インスタグラムで「イラストレーターayu」と検索し、メッセージ機能で問い合わせを。

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