福岡に香港資産運用会社 国際金融拠点へ初の誘致

 香港の資産運用会社「MCPホールディングス」は12日、日本国内の業務を統括する持ち株会社を福岡市に設立すると発表した。昨秋発足した福岡の国際金融拠点化を目指す産学官組織「TEAM FUKUOKA(チーム福岡)」(会長=麻生泰・九州経済連合会会長)による初の誘致案件となる。

 MCPは1999年創業。香港のほか、米国や韓国に拠点を持つアジア最大級の資産運用会社。香港の中核会社の運用資産は約5600億円。東京に資産運用業とファンド管理を手掛ける2社がある。

 新たな持ち株会社「MCPジャパン・ホールディングス」(仮称)は4月にも市内に設立し、国内2社を傘下に置く。市場成長が見込まれる環境関連事業に取り組む九州の企業に投資する一方、海外の取引先を紹介するなどしてアジア向けビジネスの強化を図る。将来は留学生なども雇用し100人規模に増やす方針。

 MCPの越智哲生最高経営責任者(CEO)は、福岡市での記者会見に香港からオンライン参加。福岡進出の理由として、環境技術やクリーン電力への先進的な取り組みやスタートアップが盛んなことに言及。「起業者、支援者の一体感がある。(金融の)結節点として日本や他国の大都市よりも魅力、面白さがあった」と述べた。

 MCPが事業展開を軌道に乗せられるかが、福岡の国際金融拠点化に向けた企業集積や外国人材誘致の試金石となる。記者会見に同席した麻生九経連会長は「突破口をつくってもらった。九州経済界で応援したい」と強調。福岡市の高島宗一郎市長も「ボトルネックがあるなら、解消する働き掛けをしていく。対応の速さでニーズに応えたい」と述べた。 (吉田修平)

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