いじめと戦う

 大津市で2011年に男子生徒が自殺した事件の損害賠償訴訟で、いじめと自殺の因果関係を認めた二審大阪高裁判決が確定した。先月、本紙にも載った記事を見て、原告側の弁護士にメールを送った。事件は新人記者時代に取材したことがあった。「生徒の死から、もう10年ですね」▼返信は長文。「提訴当時、いじめによる自殺が通常起こりうる損害だと考える人は1人もいませんでした。たった10年ですが、いじめを巡る常識は大転換を遂げました。止まったままの司法判断の時計を大きく進められたと感じています」▼いじめも形を変えた。会員制交流サイト(SNS)などが広がり、より陰湿で実態は見えにくい。学校や親の対応は困難さを増す。先の弁護士は早速、別のいじめ問題に関わっているそうだ。 (小川勝也)

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