「相談後も被害」いじめで中1自殺未遂 市教委調査へ

 熊本県荒尾市立中1年の女子生徒が複数の同級生から暴言などのいじめを受け続け、学校に訴えた後も改善されず、自殺を2度図っていたことが、保護者への取材で分かった。市教育委員会いじめ防止対策推進法に基づく重大事態と認定し、弁護士など外部有識者の審議会で近く調査を始めることを決めた。生徒は転校を余儀なくされ、学校への不信感を募らせている。

 生徒の母親によると、いじめは昨年5月から始まり、次第に拡大。毎日のように複数の女子生徒から廊下で肩をぶつけられ、すれ違う時に「死ね」「キモい」などと言われた。この生徒への誹謗(ひぼう)中傷とみられる会員制交流サイト(SNS)の書き込みも見つかった。

 同8月に母親が学校に相談。学校側は翌月、いじめの中心的な生徒に謝罪させたが、いじめは止まらなかった。10月には被害生徒の自転車のベルが壊される事件も起きた。生徒は同月、「(心を)傷つける人は何とも思わないけど、傷つけられた人はずっと残る」とSNSに投稿後、未明に首つりを図り、12月未明には「もう死ぬ」と叫び2階から飛び降りようとした。いずれも娘を心配し同じ部屋で寝ていた母親が気付き、寸前で阻止したという。

 冬休み明けに登校すると「何で学校来たん?」などと言われ続け、生徒は「もう限界」と母親に相談し、今年2月初めに転校した。

 母親は「死のうとまでした娘の思いに学校は真摯(しんし)に対応したとは思えない。心の傷は一生消えない。徹底して原因を調べ、娘のような被害が二度と起きないようにしてほしい」と訴える。市教委の浦部真教育長は「審議会の調査と並行して、学校の初動対応やフォローに問題がなかったか検証し、いじめを許さない学校づくりに生かしたい」と話した。 (宮上良二)

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